『きみのお金は誰のため』子どもたちの未来のためにお金と社会について考える

読書記録

こんにちは!せとちゃんです!
一姫二太郎(4歳、2歳)を育てながら、ワーキングマザーとして日々奮闘しています。

今日は、最近読んだビジネス書『きみのお金は誰のため』について、お話したいと思います。

きみのお金は誰のため(田内学)


この本は田内学氏の著作で、読者が選ぶビジネス書グランプリ2024 総合グランプリ「第1位」を受賞しています。

物語は中学2年生の男の子が、ひょんなことで知り合った投資銀行勤務の七海とともに、

大富豪「ボス」から、お金や社会について講義を受ける、というものです。

お金という難しいテーマを取り上げていますが、物語形式で描かれているため、とても分かりやすくあっという間に読めてしまいます。

話は、6つのお金や社会に関する謎を解明していく形で進んでいきます。

  • 第1章 お金の謎1:お金自体には価値がない
  • 第2章 お金の謎2:お金で解決できる問題はない
  • 第3章 お金の謎3:みんなでお金を貯めても意味がない
  • 第4章 格差の謎:退治する悪党は存在しない
  • 第5章 社会の謎:未来には贈与しかできない
  • 最終章 最後の謎:ぼくたちはひとりじゃない

どんな社会にしたいのかを考えて投資をする(お金を使う)

第4章では、何が格差を作っているのか?をボスが教えてくれます。

1人ひとりの生み出すお金の流れ

格差を作っている要因の1つとして、「1人ひとりの生み出すお金の流れ」が挙げられています。

つまり、ひとりひとりが何にお金を使うかの選択が、現在の社会を形作っているということです。

問題なのは、『社会が悪い』と思うことや。社会という悪の組織のせいにして、自分がその社会を作っていることを忘れていることが、いちばんタチが悪い。

『きみのお金は誰のため』P.162

インターネットは便利です。

送料無料で、重たい荷物も玄関まで配達していただけます。

ポイントの大量ゲットできる楽天のお買い物マラソンはかなり魅力的です。

でも、私はたまに意識的に近所の本屋さんで、本を買うようにしています。

私は本が大好きで、本屋さんはある意味、私のテーマパークのような存在。

最寄り駅から本屋さんがなくなってしまうと、私の人生の大きな楽しみが1つなくなってしまうようにさえ感じます。

ついつい目先の利益(数%のポイント)に気をとられてしまいがちですが、街の本屋さんを必要とする人間がここにいるよ、とアピールするための、私の些細な意思表示のつもりです。

これはただの一例ですが、自分が無意識に行っているその他の行動(消費活動)ひとつひとつが、今の格差を作っているんだということをもっと自覚して、

誰かのせいにするのではなく、どんな社会にしたいかを考えてお金を使っていきたいと思いました。

選挙による投票

また、大きなお金の流れを決める方法として、投票についても述べられています。

未来は、みんなで決めているんや。消費や投資によるお金の投票行動だけでは限界がある。社会を取りこぼさんために、選挙による投票が必要や。

『きみのお金は誰のため』P.166

今の日本は高齢者が多く、年配の意見が反映されやすいことは事実です。

「私ひとりが投票したところで、この国は変わらない…。」

そんな気持ちもよくわかります。

でも、その誰かのせいにする生き方が、この国を作っているんだという自覚をもち、選挙ではどんな社会にしたいのか自分なりにしっかり考えて投票に行く、その一歩が大事だと再認識させられました。

まぁでも未来を作る若者・子どもたちの意見が反映されにくい世の中を変えるために、

子どもをもつ親は、子どもの人数分の投票権を持てるようにしてくれたらいいなぁ、なんて思ったりもしています。

さいごに

ボスは、お金の奴隷になるのではなく、”ぼくたち”の範囲を広げてほしいと言っています。

それでは、”ぼくたち”の範囲を広げるためには?

  • 未来を共有すること
  • 人を愛すること

この2つが大事なのです。

私自身、子どもを育てていくうちに、”ぼくたち”の範囲が広がったと実感しています。

子どもたちはいつかは私の手の届かない場所に羽ばたいていきます。

子どもたちが幸せに生きられる世の中を作ってあげたい、そのために自分自身にできる限りのことはしてあげたい、

そんな気持ちが芽生えるようになりました。

「人を愛すること」は子ども(や夫)に教えてもらってクリアできているような気がするので、

「未来を共有すること」として、私にできることはなにか、じっくり考えていきたいと思っています。

おまけ

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