こんにちは!せとちゃんです!
一姫二太郎(5歳、3歳)を育てながら、ワーキングマザーとして日々奮闘しています。
最近話題の育児書『科学的根拠(エビデンス)で子育て』を読みました。
『科学的根拠(エビデンス)で子育て』(中室牧子)
エビデンスをもとに、人を育てるための効果的な方法を考えさせてくれる一冊です。
第1章 将来の収入を上げるために、子どもの頃に何をすべきなのか?
第2章 学力テストでは測れない「非認知能力」とは何なのか?
第3章 非認知能力はどうしたら伸ばせるのか?
第4章 親は子育てに時間を割くべきなのか?
第5章 勉強できない子をできる子に変えられるのか?
第6章 「第1志望のビリ」と「第2志望の1位」、どちらが有利なのか?
第7章 別学と共学、どちらがいいのか?
第8章 男子と女子は何が違うのか?
第9章 日本の教育政策は間違っているのか?
第10章 エビデンスはいつも必ず正しいのか?
著者の中室牧子さんは教育経済者。
前作『「学力」の経済学』は、37万部のベストセラーとなっています。
前作発売から9 年が経った現在、世界トップジャーナルに掲載された論文の中から、信頼性の高いエビデンスだけを厳選し、「人生の本番で役に立つ教育とは何か」が説明されています。
子どもと過ごす時間はどう違う?
私が特に印象に残ったのは、第4章 「親は子育てに時間を割くべきなのか?」 です。
子育てをするうえで誰もが悩むこの疑問に、データを用いて解説されていました。
母親の学歴や雇用形態によって、子どもとの時間の使い方がどう変わるのかを分析しています。
どの国でも、学歴の高い母親ほど、子育てにかける時間が長い という傾向があるそうです。
ただし、雇用形態による違いは国ごとに異なり、例えばイギリスでは働いているかどうかで子育て時間に大きな差は見られませんでした。
一方、日本では、
- 専業主婦は「勉強時間」に多くの時間を割く
- フルタイムワーカーは「経験時間」(遊びや体験)に多くの時間を割く
という特徴があることがわかりました。
働き方と子育てのバランス
この結果を見て、「なるほどな」と思いました。
専業主婦家庭では、収入が一馬力のため、自由に使えるお金が限られがちです。
そのため、子どもの勉強にはお金をかけられても、レジャーなどの「経験」に費やすことは難しい場合があるのかもしれません。
また、日本の専業主婦家庭では、夫がハードワーカーであるケースが多い印象です(もちろん一部の高収入層を除きます)。
夫の仕事が忙しく、母親がワンオペ状態になりやすいと、子どもを連れて外出するのも一苦労。
特に、キャンプのようなアクティブな体験は、女手ひとつではなかなか難しいですよね。
そう考えると、共働きで、両親ともに「そこそこ働き、そこそこ稼ぐ」家庭が、最も子どもの経験時間を充実させやすいのかもしれません。
「可哀想」ではなく「楽しむ」子育てへ
「小さい子どもと接する時間が少なくて可哀想」
そんなふうに思うこともありますが、それよりも、
「パパもママもバランスよく働いて、子どもと経験時間を思いっきり楽しむ」
こう考えるほうが、前向きで理にかなっているように感じます。
結局のところ、パパもママも無理なく関われる環境こそ、子どもの未来にとって良い影響を与えるのではないか と思いました。
さいごに
周りの幼稚園ママさんを見ていると、子どもと過ごす時間の少なさに後ろめたさを感じることもありました。
でも、この本を読んで、「子どもと楽しく遊ぶために、稼ぐ!」 という考え方もアリだなと、気持ちが切り替わりました。
これからも、自分が働き続ける選択を「正解だった」と思える未来を作っていきたい と思います。
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